タブー!?画家とお金の事情

こんにちは。

今回はちょっと避けられてる話、「画家とお金」のお話について言及します。

 

今開催中の個展在廊の際に「出ている場所によって価格を変えているのですか?」と質問をいただきましたのでお答えしようと思います。

 

まず、この方の質問の意図ですが、
出展(または出店)する場所によってマージンが違ってくるだろうから、マージンの違いによって販売価格を変えていますか?という 意味の質問です。

 

この方は私が2023年の文学フリマに出店した際にも来ていただいたのですが、その際私が冊子等の販売価格を変えたことでこの質問をされたのだと思います。

 

個人的なお答えですと、
出展(出店)する場所によって販売価格は変えないことにしました 。

 

文学フリマ(以降文フリ)に出店したときは、文フリの相場がよく分からなく、気弱になってしまったことから、販売価格を下げまし た。
が、正規の価格で購入してくれた方に申し訳ないなと思ったので、 今後は変更しないことにしました。

 

なので、出展(出店)する場所によってマージンは違いますが、『 私の取り分が変わってくるだけ』となります。


ギャラリーや展示即売会などのマージンについて少し詳しく書きま す。

まず、ギャラリーには二つの種類があります。


■貸しギャラリー

・場所のレンタル料
 +
・売れた際のマージンなし
 または
・売れた際のマージン20-30%くらいが相場

 

貸しギャラリーは基本的にお金を払えば誰でも借りることができま す。(ギャラリーによっては事前に審査があるところもあります。 )
マージンの有り無しなどは、スタッフが常駐してくれる、作家がいないときに代わりにお金のやり取りをしてくれる、などのサービス によって変わってきていると思います。

 

■企画のギャラリー

・出展料なし
・売れた際のマージン50%

企画ギャラリーとはギャラリスト本人が、この作家はいい!!と思 った作家に声をかけて展示するギャラリーです。
出展料がかからない分、マージンが多くなります。


●貸しと企画のギャラリーの判別方法

作品を鑑賞するだけではどのギャラリーが貸しでどのギャリーが企画なのかは分からないと思います。
ギャラリーのホームページを見たらわかると思います。
企画のギャラリーにはレンタル料について書かれていません。
または作家さん本人がSNSで企画展などと書いていれば企画のギ ャラリーなのだと思います。


■展示即売会(文フリ・てづバ・メルメリィマーケットなど)

場所のレンタル料のみ
(売れた際のマージンなし)

 


最後に
作家さんを応援したい方に向けて・・・

■どこで購入したら作家さんの得になるか?

作家さんに売上を100%渡すなら、
作家さんと直接やり取りして購入するのが一番だと思います。(SNSなどを通して連絡して銀行振込など)

 

次は、作家さんが運営している通販サイトから購入する。
(だいたいの通販サイトのマージンは10%くらいかと思います。 )
通販を使用するメリットはクレジットを使えたりと、お金のやり取 りの心配が減ることです。


▲注意▲

もちろん、ギャラリーで展示している期間内に購入する場合は貸し だろうと企画のギャラリーだろうとギャラリーを通すのが筋です。

 

作家さんの応援には作家さんから直接購入するか作家さんの通販を利用するというのをお勧めしましたが、
企画のギャラリーで購入してもらった方が、ギャラリストさんから この作家さんは売れると思ってもらって次の展示にも呼んでもらえ るかもしれない・・・というのもあります。

 

また、個展中ならやっぱり展示している作品に赤丸印(売約済みという証)がついている方がよかったりするかもしれません。


個展をして売れたという実績があれば、次回も個展をしようという気持ちになります。

 

あとは、購入を悩んで作品を見送ると次の日には売れているかもしれない、ので気になる作品があれば購入しておくことをおすすめし ます。
人間はやって後悔するよりも、やらないでいたことの方が強く後悔が残るようなので。

 

ちなみに私は他の作家さんの作品を購入する際にギャラリストさんに悩んでいる作品が二つあるとに伝えたら、
作品を壁から外して隣同士に並べて見比べやすくしてくれたりしてもらったことがあります。

 

あとは・・・
悩んでいる作品があれば「商談中(青丸印)」のマークを貼っても らうこともできます。(ギャラリーにご確認ください。)
ただ、商談中の作品は他の方が欲しいと思っても買えない状態なので、やっぱり買わない・・・ という選択はしてほしくないものです。


以上、長くなりましたが
画家とお金(マージン)事情について、でした。
ご参考になりましたら幸いです。

 

【作品リスト】2024.03個展「残響が消えるまで」(2024.03.04更新)

2024年3月に開催する個展「残響が消えるまで」に展示する作品リストです。

描き上がったら順次更新してく予定です。

 

■個展情報

「残響が消えるまで」

アートスペース柚 (京都・東山)

・会期∶3/23(土)-3/31(日)

・時間∶12:00-18:00

3/23(土)13:00-

3/25(月)定休日

3/31(日)17:00まで

 

 

「旅するシリーズ -雨上がりの街並み-」 2023-2024年制作 油彩/キャンバス P8:273×455mm 77,000円(税込)

「旅するシリーズ -夜の飛行機雲-」  2023年制作 油彩/キャンバス F0:140×180mm 16,500円(税込)



「旅するシリーズ -夜の飛 行機雲-」 2023年制作 油彩/キャンバス SM:158×227mm 22,000円(税込)

 

「旅するシリーズ -波間に揺れる-」
2023-2024年制作 油彩/キャンバス F0:140×180mm 16,500円(税込)

「ここをあけて」2023-2024年制作 油彩/キャンバス SM:158×227mm 22,000円(税込)

「旅するシリーズ -湖畔のヨット-」2023年制作 油彩/キャンバス SMS:227×227mm 22,000円(税込)

「旅するシリーズ -駅を出たら-」2023年制作 油彩/キャンバス SMS:227×227mm 22,000円(税込)

「旅するシリーズ -光り差す駅-」2023-2024年制作 油彩/キャンバス SMS:227×227mm 22,000円(税込)

「旅するシリー ズ -丘の上の教会-」2023 年制作 油彩/キャンバス F3:220×273mm 30,800円(税込)

「ニャルソック-」2023-2024年制作 油彩/キャンバス F3:220×273mm 30,800円(税込)

「旅するシリーズ -始発電車に乗る-」  2023-2024年制作 油彩/キャンバス F15:530×652mm 88,000円(税込) ※キャンバスの矩形が曲がっているため特別価格

「旅するシリーズ -海の向こうの街灯-」 」 2023-2024年制作 油彩/キャンバス F30:727×910mm 277,200円(税込)



2024年展示予定(随時更新)

2024年の展示予定です。

あんまりがっつりと予定を決めていないので、スケジュールが決まり次第、随時更新します。

 

 

■1月

「猫と鳥たち」

会場∶ギャラリー美の舎

会期∶2024年1月16日(火)〜1月28日(日)  ※22(月)・23(火) 休廊

12時〜18時30分

(初日13時より。最終日16時まで)

住所∶〒110-0001 東京都台東区谷中1-3-3 カサセレナ1F

 

■3月

 

・グループ展

展示タイトル:15のテーマ
開催日時:3月9日(土)〜3月17日(日)

11時〜18時
展示場所:GALLERY龍屋(愛知)

 

15のテーマ | GALLERY龍屋

 

 

・個展「残響が消えるまで」

 

【タイトルに込めた想い】

絵を見て思い出す

遠い懐かしい記憶

絵を見て想像する

その先の向こう

湧き起こる残響が鳴りやむまでのひとときをゆっくり過ごしてもらえたら

 

会場∶アートスペース柚YOU

会期∶3月23日(土)〜3月31日(日)

12:00-18:00

3/23(土)13:00-

3/25(月)定休日

3/31(日)17:00まで

住所∶〒606-8352京都市左京区北門前町478-5(二条通東山通西入ル)

 

■5月

●「joyful」展(グループ展)

アートスペース柚

5/18(土)-5/26(日)

※月曜休廊

初日13時〜

最終日17時まで

 

住所∶〒606-8352京都市左京区北門前町478-5(二条通東山通西入ル)


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●ZEROTEN2024-愛知-

Gallery龍屋

5/18(土)-6/1(土)

11:00-18:00

会期中無休

 

No.73

人気投票により順位を決めるアートコンペです。得票数が高いと百貨店やアートフェアへの道が拓けるので、お手数ですが投票をお願いします。

 

■6月

●Gallery美の舎

企画グループ展

- こころのけしき -

 

期間 6月11日(火)~6月16日(日)

 

時間 12:00~18:30

初日は13:00より

最終日は15:00まで

 

1月に参加した「猫と鳥たち」からお誘いをいただきました!

東京での展示が増えたらいいなと思います。

 

 

〇ミニ絵画展

ギャラリーちいさいおうち

(京都・四条烏丸

 

6月11日(火)~6月23日(日) 

6/17(月)は休館

 

 

 

■9月

あとは9月の神戸のてづバ2出るかどうか悩み中。地元なので出ていくかどうか。。

【解説】絵を買ったけど作者から連絡がない&絵を購入してもらったから御礼状を送るべき?

絵を買ったら作者からお礼が来るかな?

絵を買ってもらったから、お客さんに御礼状を送るべき?

と、思っているあなたに。

 

作家からお礼のお手紙やSNSを通して連絡が来ない理由を解説します。

 

※この文章は必ず御礼状を送るべきという内容ではありません。作家のタイプによってお手紙を送るのが好きなタイプの人とそうでない人がいます。

 

 

■発動条件

1.企画のギャラリーで絵を購入した

 

→企画のギャラリーは売れた作品の35〜50%のマージンを得て運営しています。

なので、誰が購入したか作家に連絡しないことが多いです。

理由は作家とお客さんが直接売買するとギャラリーにマージンが入ってこなくなるからです。

まぁ、最近は作家も個人のSNSで宣伝できるし通販サイトも持てるのでこのシステムが有効なのかなと思いますが。。

(私も作家活動を始めて誰が買ってくれたか知らせないシステムを知りました)

 

ギャラリーが作家に購入者を教えるかどうかは、ギャラリーのホームページの端っこの方に小さく書いてあったりします。

まぁ、購入者からしたらそのギャラリーが企画か貸しかなんて関係ないと思うけど。

 

あと、そもそも誰が購入してくれたか聞いていいのか分からない、というのもあるかもしれません。

作家も企画のギャラリーがマージンで運営しているのを知っているので聞いていいものかどうか躊躇したりします。

 

※企画のギャラリーでも誰が購入したか知らせたり、作品を発送する際に御礼状を添えるときができるシステムを取っているところもあります。

 

 

2.通販ではなくギャラリーで購入したが、その際作者は在廊していなかった

 

→1.の理由も相まって誰が購入したか作家は分かりません。

 

企画のギャラリーで絵を購入しても、その時に作家が在廊していれば購入者自身が自分の名刺を渡したりSNSで繋がったりできます。

 

 

3.SNSなどで作家に自分が購入したと分かるように投稿していない

 

→1.2.の理由で誰が購入してくれたか分からなくても、SNSで@をつけて連絡をもらえると誰が購入したか知ることができます。

 

自分が購入しましたよ〜とSNSで流れてきたら喜びます。

 

 

以上、絵を購入しても作家から連絡が来ない理由3点でした。

私自身も御礼状を送らなかったりすると失礼かな?と思ったりもするのですがそもそも誰が購入したか分からないので送れないということがままあります。(誰が購入してくたか聞くこと自体がタブーなのか?と思うとギャラリーに聞きにくかったりして。。もしかしたら快く教えてくれたりするのかもしれませんが)

 

ご参考になりましたら幸いです。

個展開催までにしておくこと10点

 こんにちは。

 前回(2023年6月)開催した個展のときの反省を踏まえて次回の個展開催前にしておくべきこと10点を書き出します。

 

仕事と同じで、フィードバック→トライ→ エラーの繰り返しが大事だなと思う。

 


1.作品の色のバリエーションを増やす

 

前回開催した個展は「涼やかな夏」 をイメージしたので、15.6点中、12.13点が青空の作品でした。
個展会場体的が青い空・白い雲、 青い海という統一されたイメージにはなったのですが、
色のバリエーションが単調になってしまいました。

 

青空じゃない作品3点のうち、 1点がコレクターさんに購入されました。
普段描いているのとはちょっと違った作風を好む気質のコレクター さんもいるようです。
なので、 いつもと違う色合いの作品のバリエーションを揃えておくことも重 要だなと感じました。

 

私と同じように心象風景を描いている作家さんは
朝昼晩、春夏秋冬、晴れ・曇り・雨などによって
色のバリエーションを持たせることができます。

 


2.小さい作品たくさん作る

 

売れやすいのは小さい作品です。
これは日本の住宅事情である飾る壁の広さと予算によります。

小さい作品とはSMS(227×227mm) 以下の作品くらいのこと。
はがきやサイズやF2号(240×190mm) のキャンバスサイズもあるので
そういった小さい作品の数を増やしておくとよいです。

 

また、P・M・Sサイズのキャンバスを使用することで、サイズのバリエーションを持たせることもできます。

 

(人によってはスクエアサイズのキャンバスを45° 回転させてひし形の支持体にしていたりします。)

 


3.1カ月以上前には描き上げる

 

(DMに掲載する作品は2- 3カ月前くらいには描き終えたほうがよい)
搬入前日に焦って梱包しないようにするために早めに描き上げる。

 


4.1カ月以上前に描き上げて写真を撮る

 

次の5番で必要な作品リストを作るためとSNSに掲載用の写真を 撮るため。

 


5.以前購入してもらった人にDMと一緒に作品リストを送る

 

まだやったことはないのですが、 次回の個展のときに試してみたいこと。
個展のDMと一緒に作品の画像とサイズ、 価格のリストを郵送する。

 


6.SNSで告知する

 

・3カ月くらい前に、一度告知
・DMが出来た段階で告知
・1カ月くらい前に告知
1・0日位前から出展作品の画像(部分) をUPしていってよいと思う。

 

作品をSNSで見られればそれで満足してしまうのでできるだけ情報を解禁しない方がいいという人もいるが、私が人の個展に行くときはSNSで流れてきた画像がきっかけな ので、
画像を掲載しても問題ないと思います。

 

著作権などが気になる場合には作品にかかるように署名をいれておけばよいかと。

 


7.個展終了後に通販を開始することを事前に通知する

 

・まだ試したことはないが、個展のDMに記載しておく
・個展会場にPOPを置いておく
・悩んでいるお客さんに伝えておく
・個展終了と同時にSNSで告知する

 

絵を普段から見ることがない人にとっては
絵は高いもの(購入までに悩む人が多い)
ので、通販の存在を知っておいてもらうことは大事だと思う。

 

 

8.個展出展の作品で画集を作る

 

これも次回の個展のときに試してみたいのだが、 個展出展の作品で画集を作る。


作品を買うまでは行かないけど何か購入したい・・・ という人に向けて。

 

ポストカードでもいいのだが、 せっかくの個展なのでポストカードよりも単価が高いものを購入し てもらえたらなと思う。。。


単価の低い水彩画の原画を置いてもいいのだが、 油彩の原画からそちらに流れてもいやなので差し控えようかと思う 。

 


9.通販サイトをオープンする

 

通販サイトをすぐオープンできるように準備しておくこと。

 


10.大きい作品を作るかどうか

 

個展の際に大きい作品を作るかどうかまだちょっと悩んでいるのだが、それはまた別の機会に書ければと思う。

 

 

【まとめ】

1.作品の色のバリエーションを増やす

2.小さい作品たくさん作る

3.1カ月以上前には描き上げる

4.1カ月以上前に描き上げて写真を撮る

5.以前購入してもらった人にDMと一緒に作品リストを送る

6.SNSで告知する

7.個展終了後に通販を開始することを事前に通知する

8.個展出展の作品で画集を作る

9.通販サイトをオープンする

10.大きい作品を作るかどうか

 

 

以上、個展開催までにしておくこと10点でした。

参考になれば幸いです。

アートにおける百貨店ビジネスについての考察

最近百貨店でアートを取り扱うことが多くなってきたと肌で感じるので、百貨店ビジネスについての考察をここに書き留めておく。

 

最初に私のことを知らずしてこのページに辿り着いた人に簡単に自己紹介をする。

 

私は絵描きをしていてこのブログは主に絵関係のことを書いている。


が、実は百貨店に出店しているメーカーに勤めてもいる。( 業界はアートとは違う)
ので、 全くの門外漢よりは百貨店のビジネス事情について詳しいのではないかと思う。
(ギャラリーで個展していると専業画家と思われることもあるが、 フルタイムで働いている兼業画家である)

 

百貨店のビジネスについて結論から言うと


百貨店ビジネスは斜陽である


と、思う。

 

なぜか?


みなさんも言われたら思い出すかもしれないが、 百貨店閉店のニュースを見たことあるのではないか。
そう、百貨店って潰れなさそうなイメージなのだが、 けっこう潰れていたり統合していたりする。

 

■統合された百貨店
2003年:そごう+西武百貨店(そごう・西部) 統合
2007年:大丸+松坂屋(Jフロントリテイリング) 統合
2007年:阪急百貨店+阪神百貨店 (H2Oリテイリング)統合
2008年:三越+伊勢丹 (三越伊勢丹ホールディングス)統合

 

統合していない百貨店⇒髙島屋


■閉店した百貨店
2021年:東急百貨店 渋谷 本店
2021年:小田急百貨店 新宿店本館
2020年:松屋 東京丸の内


東京方面のメジャーな百貨店を抜粋したが、 地方の百貨店はもっと閉店していることが多い。

 


なぜ百貨店ビジネスが斜陽だと思うか。


■不景気

根本的に日本全体が不景気で百貨店で買うような高い買い物はしない。

働いていても給料上がらないし。。

 

■モノ・コト主義
ものを買って所有することよりも体験することにシフトしている。

 

■買う場所の多様化
百貨店で買わなくても、メーカーの直営店や通販でも買える。
メーカーが運営する通販じゃなくても
楽天やYahoo、アマゾンでも買える。
楽天などのサイトから購入した方が他のものにポイントが使えて便 利かもしれない。
(あなたにも思い当たる節があるのでは?)

 

コロナ禍で百貨店も通販に力を入れでしたが思うような効果は得られてないのでは??

 

価値があるのは百貨店で買ったという証明になる百貨店の包装紙や 紙袋かもしれない。。

 

と、言うわけで百貨店ビジネスは斜陽であると思う。

 


では、

百貨店はどういった対策をしているか?

 

その前に百貨店の希望を考えると・・・


百貨店は他の店舗や通販にお客さんを取られないように、


実店舗に来てほしい
    +
安定した収入がほしい

 

 

■対策その1

 

「百貨店らしさ」
北海道物産展などの催事場での催事や各階での小さめの催事などを開催する。

 

催事場する催事
私の住まいは関西圏なので遠い北海道の物産展などは北海道に行かずして現地の特産物が買えるので人気である。

 

各階での小さめの催事
地元の有名な小売店を集めてイベントをする。
→小売店からすると百貨店に出店した実績がつく。
→客からすると有名店を一店舗ごとに回らずに百貨店で買えるので便利(味も百貨店バイヤーのお墨付き)


■対策その2

 

「百貨店という権威のある場所を貸している」

 

画廊やイベント企画会社に場所貸ししている。
そうすることで一定のお金が入ってくる。
百貨店の中に東急ハンズユニクロポケモンセンターが入っているのはテナント収入が見込めるからである
(百貨店にユニクロかぁと思ったことがある人はいないだろうか? )


もしかしたらテナント料に追加してさらに売上からマージンも取っている のかもしれない。

 

 

最近百貨店でアートの展示をしていることが多くなってきたと感じている。
それは百貨店がテナント貸しを始めたからである。


で、アートと百貨店は相性がいいのだと思う。


百貨店=高級=アート

みたいな。


(アートは基本的にお金に余裕のある人が購入するものである)


そして、アートはだいたい一点物である。
これも他の店舗にお客さんが流出しないよい理由である。

 

また、著名な画家の展示で人を呼んでもらう、 画家本人に宣伝してもらう、来た人に宣伝してもらう、その人が百貨店でついでに買い物したり、ご飯を食べたりする( そういうのをシャワー効果という)のが狙いである。

 


百貨店は斜陽であると伝えたが、 アート業界ではもう少しいけるんでは?と思ったりする。

 

百貨店事態は斜陽かもしれないが、それは他の業界でも言えることだし、新規で参入してきたギャラリーやイベント企画会社にとってはチャンスである。

ここで儲けるかどうかは本人次第の力量なのだ。

 

 

もう一つの理由は、
アートとは高級なものであるから

そして、 百貨店に買い物しに来るお客さんにはお金がある。

 

ただそれが10年20年続くかは分からない。
百貨店の主要な購買年層は50代以降ではないかと思う。
その年代がいなくなった場合にどうなるのか?
( その対策としてポケモンセンターなどを設置して購入層の若返りを狙っている)


また、富裕層が一極集中になっている。
日本は資本主義だがお金のある所にお金が集まるようになっている 。
( お金持ちになりたいのであればお金持ちの子供に生まれるのが一番の近道である)


今の金持ちはバブルの名残があるのでゴッホのヒマワリを所有することにステイタスを感じる人もいるかもしれないが、
その子供たちが絵画を所有することにステイタスを感じるのか?
もしかしたらそういった絵画よりも現代美術を(資産として) 所有する方に興味があるかもしれない。し、 アートを購入すること自体にステイタスを感じることがないかもしれない。

 


以上が私が最近感じるアートにおける百貨店ビジネスについての考察である。

100号キャンバスのヒートンの付け方

こんにちは。

今日は100号キャンバスのヒートンの付け方について書きます。

100号サイズに限らず、30号以上はこのやり方だと作品が落下したりせずに安全に展示できます。

 

30号未満のヒートンと紐の付け方についてはこちら↓

artnoniwa.hatenablog.com

 

まず、購入するのは大きいキャンバス専用のフレームヒートンです。

普通の文房具屋さんや画材屋さんには置いてないことが多いのでネットで買うほうが探し回らなくて便利です。

 

■30号用

 

■50号用

 

■100号用

 

■150号用

 

 

大きな作品は丸ヒートンではなく、こういったフレームヒートンをつけてワイヤーで吊るして展示します。

 

サイズは展示予定の作品の号数に合わせて購入してください。

(正直額装してなくてそこまで重くなければ、実際の号数よりも小さいヒートンでも大丈夫かと思います。。が、展示中に作品が落下したりしないように自分の作品を守るのも作家の役割だとも思います。)

 

丸ヒートンと紐を使わない理由

丸ヒートンと紐で展示するとどうしても作品が斜めになってしまうので、壁と水平になるこのやり方が見やすいです。

 

 

 

フレームヒートン取り付けに必要なもの

・電動ドリル

 

絶対あったほうがいいです!!

女性の力では自力でネジを締めることはできないと思います。

 

電動ドリルの選び方

・軽いもの

→ずっと持ちながら作業すると腕と握力が疲れるので軽いほうがいいです。

 

・充電できるもの

→近くにコンセントがなくても使えるので便利です。

 

 

こんな感じでカンの部分を養生テープで止めてからねじを締めるとやりやすいですよ。

 

こんな感じでフレームヒートンを取り付けました。



ご覧いただき、ありがとうございました!

この記事が少しでも役に立てば幸いです!!

 

 

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鍋島あやこ(旅する絵画) (@na_mystica) / Twitter

 

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